子育てがはじまり、気持ちの浮き沈みになんども振り回される。
なんとかできないものかと考えつづけたあるとき、自分のことがあまりにも理解できていないことに気がつきます。
どうやらそれは、「自己理解力」というようです。
自己理解力を磨くことで、どのようないいことがあるのでしょう。
いまの自分を、なんとかできるようにはなるのでしょうか。
調べたことと経験をもとに、感情のコントロールがうまくなりたいときほど「自己理解力」を高めるといい理由をまとめました。

|この記事のまとめ|
・自己理解力とは、自分のことを客観的に観察し、受け入れる力のこと。
・自己理解力を高めると、人生のいいときも、わるいときも含め、それなりに自分を大切にしながら暮らすことができる。
・自己理解力を高めるためには、「小さな成功体験」を積み重ねることがたいせつ。
自己理解力とは
この言葉の定義は、内閣府のユースアドバイザー養成プログラムに記載されています。
いくつかの手段により自分の気質、性格、ある種のタイプ、価値観、考え方、態度・行動などを深く知り、それを自分自身で納得して受け止めている状態のこと。
内閣府HPより
これは、「自分のことを客観的に観察し、受け入れよう」ということです。
客観的な自分を知る

客観的な自分を知るために、つぎの質問項目についてこたえを書き出しながら自分の「人格」を具体的にしていきます。
- 性格(長所や短所)や、能力、考えかた、感性
- これまでの経験からつくられてきた、価値観や言動のクセ
- ストレスや他人からの言動による心身の変化
- もっと単純に、好き嫌いについて
そして受け入れる

そして、できあがった「人格像」をそのまま受け入れます。
このようにして、自己理解力は身につけられるのだそうです。
効果は3つ
効果は、3つあります。
これらが、自己理解力を高めるといい理由です。
自己コントロールがうまくなる
いまがどのような状態で、その原因はなにか。
解決するために、どうするか。
このことが、より簡単にできるようになります。
前向きな意思決定ができる
毎日の生活で出てくる問題に対して、前向きに対処できるようになります。
卑屈になったり、投げ出したり、誰かのせいにすることが減ります。
じぶんを許せるようになる
「このようなじぶんは嫌になる。けれど、こういう良いところもある。だから、すべてを含めたじぶんでいいのだ」。
このように、冷静で、ポジティブな一面を持つことができるようになります。
いろいろなじぶんがあるのは、それだけたくさんの経験があるからです。
そして、経験は人生の財産です。
どのようにして高めるのか
自己理解力は、どのようにして高めることができるのでしょうか。
小さな成功を積みかさねる

「じぶんの気持ちをコントロールできた」という、小さな成功体験を積みかさねます。

たとえば、落ちこむ気分を回復させたいとき
まずは、とことん泣きます。
つぎに、どうしようもないじぶんと一緒にいてくれる家族に感謝をします。
最後は、サッと寝ます。
これで、翌日には元気です。
このような積みかさねも、くり返すうちに大きな自信へと変わります。
「そんなときもあるさ」
「自分もよくやっているじゃない」
ゆったりとした気持ちで、そうねぎらえる日がくるでしょう。
まとめ
人生でぶつかる問題は、単純明快なものばかりではありません。
気分の上がり下がりが激しいじぶんを、自分自身で慰めること。
これも、なかなかむずかしい問題です。
いまのじぶんにあるもので対処していくための考えかたを知り、したたかに生きたいものです。