感情のコントロールがうまくなりたいときには「自己理解力」を高めるといい理由

感情のコントロールがうまくなりたいときには「自己理解力」を高めるといい理由

2025.3.1

子育てがはじまり、気持ちの浮き沈みになんども振り回される。

なんとかできないものかと考えつづけたあるとき、自分のことがあまりにも理解できていないことに気がつきます。

どうやらそれは、「自己理解力」というようです

自己理解力を磨くことで、どのようないいことがあるのでしょう。
いまの自分を、なんとかできるようにはなるのでしょうか。

調べたことと経験をもとに、感情のコントロールがうまくなりたいときほど「自己理解力」を高めるといい理由をまとめました。

|この記事のまとめ|

・自己理解力とは、自分のことを客観的に観察し、受け入れる力のこと。

・自己理解力を高めると、人生のいいときも、わるいときも含め、それなりに自分を大切にしながら暮らすことができる。

・自己理解力を高めるためには、「小さな成功体験」を積み重ねることがたいせつ。

この言葉の定義は、内閣府のユースアドバイザー養成プログラムに記載されています。

いくつかの手段により自分の気質、性格、ある種のタイプ、価値観、考え方、態度・行動などを深く知り、それを自分自身で納得して受け止めている状態のこと。

内閣府HPより

これは、自分のことを客観的に観察し、受け入れようということです。

客観的な自分を知る


客観的な自分を知るために、つぎの質問項目についてこたえを書き出しながら自分の「人格」を具体的にしていきます。

  • 性格(長所や短所)や、能力、考えかた、感性
  • これまでの経験からつくられてきた、価値観や言動のクセ
  • ストレスや他人からの言動による心身の変化
  • もっと単純に、好き嫌いについて

そして受け入れる


そして、できあがった「人格像」をそのまま受け入れます。

このようにして、自己理解力は身につけられるのだそうです

効果は、3つあります。
これらが、自己理解力を高めるといい理由です。

自己コントロールがうまくなる


いまがどのような状態で、その原因はなにか。
解決するために、どうするか。

このことが、より簡単にできるようになります。

前向きな意思決定ができる


毎日の生活で出てくる問題に対して、前向きに対処できるようになります。
卑屈になったり、投げ出したり、誰かのせいにすることが減ります。

じぶんを許せるようになる


「このようなじぶんは嫌になる。けれど、こういう良いところもある。だから、すべてを含めたじぶんでいいのだ」。

このように、冷静で、ポジティブな一面を持つことができるようになります

いろいろなじぶんがあるのは、それだけたくさんの経験があるからです。
そして、経験は人生の財産です。

自己理解力は、どのようにして高めることができるのでしょうか。

小さな成功を積みかさねる


「じぶんの気持ちをコントロールできた」という、小さな成功体験を積みかさねます


タマキ
タマキ

たとえば、落ちこむ気分を回復させたいとき

まずは、とことん泣きます。
つぎに、どうしようもないじぶんと一緒にいてくれる家族に感謝をします。
最後は、サッと寝ます。

これで、翌日には元気です。


このような積みかさねも、くり返すうちに大きな自信へと変わります。

「そんなときもあるさ」
「自分もよくやっているじゃない」

ゆったりとした気持ちで、そうねぎらえる日がくるでしょう。

人生でぶつかる問題は、単純明快なものばかりではありません。

気分の上がり下がりが激しいじぶんを、自分自身で慰めること。
これも、なかなかむずかしい問題です。

いまのじぶんにあるもので対処していくための考えかたを知り、したたかに生きたいものです。