【車の購入失敗談】「こんなはずでは……」はじめて車を買うときに知っておきたかった2つのこと

【車の購入失敗談】「こんなはずでは……」はじめて車を買うときに知っておきたかった2つのこと

2025.6.18

人生の転機には、ときに家計への負担が大きくなるような出費があります。

車の購入も、その1つです。

はじめての経験では、失敗しないようにあれこれ調べてみても、じつはなにを知らないのかすらわかっていないということがあります。

わたしは、そのことで痛い失敗をしました。

いま車を購入するのなら、迷わず「一括払いできるもの」にするでしょう

なぜなら、はじめての車購入で味わった苦い経験から、2つのことを学んだからです。

タマキ
タマキ

この記事を読むと、車を購入したあとにお金のことで困らないためにはどうしたらいいのかを知ることができます。

返済は家計の負担になる

毎月の返済は、間違いなく家計の負担になります

返済しながら貯蓄を増やし、ある程度貯まったら一気に支払うという計画を立てたとしても、家計管理が整っていないとなかなかむずかしいでしょう。
また、家族が増えることをきっかけに車の購入を考えたのであれば、返済と貯蓄を同時進行することはいっそうむずかしさを増します。

このことを知っていたなら、「新古車を一括で買う」か「比較的年数の経っていない中古車を一括で買う」のどちらかにしたでしょう

そして購入後は、買い替え、車検、自動車税にかかる費用を積み立てていくという計画にします。

必要な金額を貯めてから購入すること、あるいは、貯蓄内で買えるような車にすることが健全な家計管理なのだと実感しています。

3つある支払いの形

車を手元に置くための支払いの形は、3つあります。

それぞれどのような特徴があるのかを確認しておくと、納得のいく決断ができるのではないでしょうか。

3つの支払いの形

1. 一括

購入の契約時に、現金一括で支払うものです。

お金を借りるときに発生する利子の分までよけいに支払わなくていいこと、毎月の返済に追われる心配がないこと、さらに購入後は、すぐに車の所有権を得られることが良い面といえます。

しかし、大きな額を一気に使うことになるため、貯蓄の状況によってはそのあとの生活が不安だと感じることがあるでしょう。

そのようなときは、貯蓄が最低でもいくら残っていると安心なのかを確認しておくのがおすすめです

これを「生活防衛費」といいます。
生活防衛費とは、急な収入減少や失業、病気などに備えるための資金です。

一般的には、毎月の生活費の3か月〜6か月分が目安とされています。
余裕を持つならば、6か月〜1年分です。

あくまでも目安ですが、知っていることで車を購入するための予算立てがしやすくなるのではないでしょうか

  • 「利子の支払い」という余計な支出がない
  • 毎月の返済に追われるということがない
  • 生活防衛費を確保しておくと、支払い後も安心

2. ローン

車を購入するために、お金を借りる方法です。

「マイカーローン」と、「残価設定ローン」があります。

お金を借りる方法

マイカーローン

金融機関からお金を借りて、利子も含め分割で返済していくというものです

ローン申請が通ると、大きな額のお金が手元になくても車を買うことができます

そして、支払いが終わると車を所有することができます。

残価設定ローン

車両価格から将来の下取り価格(残価)を差し引き、ローンを組んで返済していくというものです。

残価を設定することで、毎月の支払い額をおさえられるという良さがあります。

気をつけなければならないのは、マイカーローンよりも金利が高い場合が多く、利子の支払い総額が多くなるということです。

車の所有権はローン会社にありますので、支払い期間がおわると「新車に乗り換え再契約」「車を返却」「残価を支払い車を買い取る」のなかから選ぶことになります。
走行距離超過や故障個所などがあると、追加の支払いを求められることにも注意が必要です。

車両代金の返済とはべつに、車検や自動車税の支払いのことも考えなければなりません
どちらのローンでも、計画的な資金繰りをしなければならないでしょう。

3. リース契約

カーリース会社が所有する車を、借りるというものです。

車両価格に、税金と車検代(なかには定期的なメンテナンス代を加える会社もある)もあわせた金額を、分割して支払います。
車に関するさまざまな支払いをまとめられることが、良い面といえるでしょう。

しかし、カスタマイズの自由は少なく、契約期間内での乗り換えと解約は基本的にはできません。

そして、リース契約には2つのタイプがあります。
残価設定を取り入れているものと、取り入れていないものです。

リースの2つのタイプ

残価設定を取り入れている

残価設定(車両価格から将来の下取り価格を差し引く)を取り入れているタイプには、さらに、オープンエンド方式(残価設定の開示あり)と、クローズドエンド方式(残価設定の開示なし)があります。

オープンエンド方式は、毎月の支払い料金を大きくおさえられるという良さがあります。
しかし、契約期間終了時にもとの状態を保てていないと、残価清算をすることになります。
借りものであることを忘れないよう心がけ、走行距離や車の損傷には十分気をつける必要があるでしょう

クローズドエンド方式は、残価設定額が開示されない代わりに、残価清算はありません。
オープンエンド方式とくらべると、月々の支払いは高くなるようです。

残価設定を取り入れていない

残価を設定しないぶん、毎月の支払い額は高くなります。

しかし、支払いをおえると車を所有することができるという良さがあります

こんなにもさまざまあると、自分にとっていいものはなにかと考えるのが大変になりますね。


間違いなくいえるのは、「お金を借りると利子もよけいに支払うことになる」ということ、また「自分の所有物ではないものは慎重に使わなければ弁償することになる」ということです。

  • リース契約には、車に関する支払いをまとめられるという良さがある
  • 残価設定を取り入れるのか、取り入れないのかで、支払額や支払い後の車の権利がどうなるのかという点に違いが出てくる

「メリット」は本当に重要?

車を買うときにはいいなと思っていても、のちのち、それほど重要ではなかったと気づくことがあります

それを、わたしはリース契約で経験しました

「人気車種」の「新車」に乗れるということに惹かれて契約をしましたが、いまとなっては「新車」にまでこだわる必要はなかったと後悔しています

余談ですが、「人気の車種」にしたのはリセールバリューを考えてのことです。

家計管理でいよいよあとがなくなり、本格的に節約をはじめてからは、まるで固定費のように支払わなければならないリース代に随分と悩まされました

「車に対してこだわりを持つと節約ははかどらない」と節約の達人たちは言いますが、まさにその通りです。

節約生活をおくるなかで、どうしても車が必要なのであれば、最低限の役割を果たしてくれるものを一括で購入するのがいちばんでしょう

はじめて車を購入したあの当時に、中古車や新古車という選択肢もあるという視野が広がるような情報をもっていたなら……そう思わずにはいられません。

  • 家計に負担をかけずに車を購入したいときは、一括購入がいちばん
  • 車を購入するときには、「新車」「中古車」「新古車」があるということを知っておくと選択肢が広がる

車の状態は3種類

車の状態には、3つの種類があります。

それぞれのもつ良さが自分の生活にとってもいいものかどうかは、じっくりと考える必要があるでしょう。

そこで、新車、中古車、新古車の良い面と欠点をまとめてみました。

車の状態別・良い面と欠点

新車

新車は、車両状態がよく、グレードやオプション、カラーを自由に選ぶことができます。
また、新車対象の補助金や減税制度があること、車検残期間が長いことも良い面です

欠点は、こだわるほど車両価格が上がること、また納期が長いことでしょう。

中古車

中古車は、なんと言っても価格の安さが魅力です
そして、納期が短いことも強みです。

気をつけなければならないことは、故障のリスクが高いこと、保証が手薄だということでしょう。
保証とは、車が故障したときなどの問題への対応のことです。
たとえば、エンジンが故障したとき、中古車の場合は修理費を一部負担してくれるようなことはないと思ったほうがいいでしょう。

実物を見て、車両状態をよく確認することをおすすめします。

新古車(登録済み未使用車)

新古車は、車両状態が新品に近く、それなのに価格は新車よりも安いという良さがあります

最近は、「登録済み未使用車」と表現されることが多いようです。

これらの車の多くは、車の販売店やディーラーが自社の都合で買い取ったものです。
自動車登録をしてナンバープレートを受け取るものの、そのあと使うことがないため、「登録済み未使用車」となります。

欠点は、グレードやオプションを選べないことです。
また、売却時に「ワンオーナー車」としては売れないということもあります。

さいごに

はじめてのことを、妊娠期や小さな子どもに手がかかる時期にじっくり調べつくすというのは、なかなか簡単ではありません。

車の購入も、然りです。

今回の記事の内容は、知らなかったがためにのちのち大変な思いをしたという、失敗談をまとめたものです。
ぜひ、車を購入するときの参考資料として、より良い選択に活かしていただけるとうれしく思います

まとめ
  • 車は、最低限の役割を果たすものを一括払いで購入するのがおすすめ
  • 支払い方法、車両状態、家計の現状を確認したうえで購入を考えよう

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