産前、産後。
未知の世界を、がむしゃらに駆け抜けていくあの日のじぶんに、かけてあげたい言葉がある。
産む前に知っておくと、あとが楽ちんなこと。
産んだあと、子どもとの時間が少しでも楽しく愛おしくなるようなこと。
安心して、人生の大一番に向かえますように。
出産前は、買うより減らそう

あかちゃんの安全と健康、お母さんの負担軽減や家事効率アップのためには、家の物を必要最低限にしておくことが1番いい。
大がかりな断捨離や模様がえを、むりにすることはない。
引き出し、本棚、戸棚、洋服、雑貨類をみて、使っていないものは手放しておく。
あかちゃんのために、床面積を広げることができると、なおいい。
いっしょに暮らす人が1人増えるだけで、物は想像以上に増える。
だから、産前は積極的に減らして、収納の空きスペースを用意しておくことを意識しよう。
体調がいいときに、むりはせず、少しずつ、を忘れないようにしながら。
これで、産後のストレス過多の予防線がひとつできるだろう。
産後1年は、とにかく寝ること

こころと、からだと、家計安定と、家庭平和のために、産後の1年はとにかく寝よう。
子どもが寝たときにやることは、必要最低限でいい。
そして、ネットリサーチもあまりしないほうがいい。
なによりも、寝ることを優先しよう。
そのあいだに、家の中や自分自身が荒れ果てていたとしても、いずれ巻き返しできる日はやってくる。
まずはじめは、目の前の子どもが笑顔ならよし。
これで、いいんじゃないだろうか。
子どもは、命が安全なら見守る

これは、「知識」だ。
あかちゃんの行動には、すべて意味がある。
夢中になっているいたずらは、脳や心身の発達に必要なことなのだ。
命の危険がないのであれば、そっと見守ろう。
あかちゃんの成長について、少しでも知識があると安心かもしれない。
それに関しては、モンテッソーリの子育て本に、発達段階の行動がわかりやすく載っている。
実際に、読んで知っていたから子どもを尊重できたことがたくさんあった。
そして、あかちゃんの観察がとても楽しくなった。
なによりも、いっしょに笑おう

いつも、責任やプレッシャーがのしかかる。
そのせいで、楽しめなくなることが日に日に増えていく。
だから、意識をしていっしょに笑うようにしたほうがいい。
そうでないと、きっとこの忙しく大変に思える日々が、振り返ったとき寂しいものになってしまう。
いまこの瞬間が、いちばん幸せだったりする。
せっかくだから、かみしめてほしい。
大好きは、たくさん伝えていい

親ばか、万歳。
「大好き」の出し惜しみは、しなくていい。
言葉にして、いっぱい抱きしめて、愛を伝えよう。
言わなきゃ、やらなきゃ、伝わらない。
謙遜する、親ばかだと思われるから遠慮する。
これは、じぶんの立場は守れても、きっと子どものこころは守れない。
しかし、守った子どものこころは、強くやさしくなる。
そしていつの日かやってくる、子どもの自立を支える力になる。
何歳になっても不安しかないから、気長にね

子どもと駆けぬける時間は、フルマラソンよりも長い。
だから、気長に、休み休み、無理なくみんなに助けてもらいながら、時々がんばる。
そのくらいでいこう。
いくつになっても、分からないことだらけだ。
思うとおりにはいかないし、うまくいかないことばがり。
心配ごとは、一生尽きないのだと思う。
だから、ほそくながく、気長にいこう。
まとめ

始まらないと見えないものは、たくさんある。
経験するから、じぶんの糧になる。
だから、あまりいろいろなことを気にしすぎることはない。
ただ、少しだけ先のことが想像できると、いざそのときに「あぁ、これか」と、きもちに余裕をもって過ごすことができる。
いる、いらないも、はじめてだと決められない。
そんなときは、「こういう考えもあるか」くらいで、浅く読み流そう。
この記事も、そのくらいでいいと思っている。