「自分にも優しさを」こころに余裕をつくるために今からできる6つのこと

「自分にも優しさを」こころに余裕をつくるために今からできる6つのこと

2025.3.1

感情的に怒ってしまうときの理由として、「きもちに余裕がなかった」ということはよくあります。

こころに余裕をつくるためには、自分への優しさが必要ではないでしょうか。

ところが、自分に優しくしようとすると、甘えではないのかと迷うことがあります。
ひとには優しくできるのに、自分にはできなくなる。

どこかむずかしく考えてしまうこの問題を、すこしでも簡単にする方法を探してみました。

|この記事のまとめ|

・優しさは、ひとによってとらえ方がいろいろあるが、優しさと甘えには違いがある。

・自分に優しくなるためには、「自分を許す」「相手を許す」という2つのことが大切。

・自分に優しい4つの行動で、こころに余裕を。

優しさを辞書で引くと「他人に対しての思いやり」とあります。

また、宗教や心理学などによって表現の違いもあるようです。

仏教・・・慈悲の心
アドラー心理学・・・毅然さと優しさ

優しさには、決められた定義がありません。
こころのことを言う人もいれば、性格を表す人、行動を指す人もいます。

答えがひとつではないから、悩まされることも多くなるのでしょう。

優しさと甘えの違いは「長期的か短期的か」で考えることができます

まず、優しさは長い目で効果を見るようにします
たとえば「ケア」です。
言いかえると、次のようなものがあります。

  • 手当て
  • 面倒を見る
  • サポート
  • 支援
  • 援助

そして甘えは、そのときの欲望任せな行動をいいます

  • 過剰な飲酒
  • 過食
  • 怠惰な行動
  • 衝動的に責任や義務を放棄する
  • 自分を棚に上げて言い訳をする

優しさなのか甘えなのか悩むときには、このような基準で考えてみるのもいいかもしれません。

自分に対して優しくなるために大切なことが、2つあります。

1. 自分を許す


良いところも欠点も認めて許すことが、1つ目の大切なことです

例を挙げてみます。

「役立つ情報をとどけたい」と学ぶことも、「ならば、あれもこれも」と山積みのタスクを抱え空回りすることも、どちらもいまの自分だと、そのまま受け入れることからはじめます。

タマキ
タマキ

恥ずかしいことに、よく空回りします…

そして、「それでもいいんだよ」と自分を許すことばをこころの中でかけるようにします

すると、自分の考え方や感じ方、気持ちの動きのクセがだんだんとわかるようになります。

知らないことには不安を感じますが、理解ができると考えられるようになり、冷静になります。

また、これまでできなかったこと(自分を許すことと理解すること)ができるようになることは自信を生みます。

これらがこころの余裕になり、この余裕こそが自分への「優しさの素」です

2. 相手を許す


相手を許すことは、暗い気持ちを手放すことにつながります

暗い気持ち、負の感情はつぎのようなものです。

  • 怒り
  • 憎しみ
  • 妬み
  • 恨み
  • 悲しみ
  • 苦しみ
  • 攻撃性
  • イライラ

人のために動く原動力として使う方法もありますが、何個もため込むと苦しくなります
できることなら、それほど重要ではないものから手放したいものです。

しかし、どうしても手放せないこともあるかもしれません。

そんなときは、「自分を許す」へ戻ります。
そのような自分もいることを認め、許すことからもう一度。

そして、その手放せない負の感情は、暗いままどこかにぶつけるのではなく「明るさ」や「陽の感情」に変えて発散していきましょう

負の感情にも、すごい力があります。
だれもが、おなじ気持ちを抱えているかもしれません。

それらの負の感情を、共感して支え合うための力に変えられると、負の感情をつくらせる相手のことも回りまわって許すことができるようになります

たくさんのひとに許されながら生きていることを、忘れてはいけません。

がんばれなくなったとき、疲れたとき、どういう行動をとると自分にとって優しいのでしょうか。

気持ちやこころを見つめることが大変だと思えるときには、まずひと休みをしてみませんか

1. 自分のために時間を使う


やりたいことを予定表に書き込み、なによりも優先してみます。

自分にとってうれしいこと、楽しいことができるといいでしょう。

2. 自分のためにお金を使う


自己投資、趣味がおすすめです

充実した時間を過ごすことができますし、お金を使ったあとの幸せも長く続きます。

3. 休む


健康は、運動と食事と睡眠のバランスが大切です。
理想は、正三角形。

休むときには、三角形を整えることを意識をすると、こころと体の両方にとって良い休養になります

4. 逃げる


逃げるが勝ち。
作戦の一つとして、「逃げる選択」を持つようにします。

頑なに、常に勝とうとする必要はないでしょう。

自分を整え、回復させて、それからまた動けばいいからです

自分に優しくすることは、忙しくなるほど忘れがちです。
そうしてこころの余裕がなくなると、大切な人への優しさもなくしてしまうような気がします。

そのときすぐにはできなくても、ふと気がついたとき、いち段落ついたときにぜひ「労うこと」を思いだしてください。

生活のなかに、空気を入れかえるような時間をつくったり、気持ちが軽やかに感じられる瞬間ができたりすると、肩がとても軽くなりますよ。