自分らしく生きるための、暮らしの見つけ方

自分らしく生きるための、暮らしの見つけ方

2025.2.27

生活に行き詰ったとき、Instagramでだれかの暮らしのようすをよく見ていました。

すてきな雑貨があふれる部屋。
子育て中でもすっきりと暮らしている様子。
おやこでの楽しそうな時間。

どうして、こんなにも輝いて見えるのか。

よくよく考えるうちに、きらきらと見える理由がわかりました。

それは、発信者が自分らしい暮らしを見つけているということです。

それではいったい、「自分らしい」とはなんでしょうか。
自分らしく生きるためには、どうすることがいいのでしょう。

まずここで申し上げたいのは、自分らしく生きるためには、他人ひとではなく自分の暮らしに集中することがたいせつだということです。

だからといって、「我」を張り、自分の気持ちだけを優先することとはすこし違います。

どういうことなのかを、順を追い、整理していきます。

|この記事のまとめ|

・自分らしさは、「経験」「知識」「状況」で作られ、変化するものである。

・自分らしく生きられているのかは、「素質・体質」「経験・意欲」「状況」3つのバランスかとれているのかで、確認することができる。

・自分らしく生きるためには、自分を知ることが大切。

・自分のことがよくわからないときには、どのように暮らしたいのかを考えてみよう。

精神医学では、自分らしさを「脳の現象」のひとつととらえるそうです。
そして、自分らしさは3つの要素から引き出されると考えています。

  1. 生まれもった才能や素質、体質
  2. 学習経験、記憶、知識、経験
  3. 現在の状況

「経験」「知識」「状況」は歳を重ねながら変わります。

それはつまり、自分らしさもその時々で変わるということです。

自分らしさとはなにかがわかったところで、次の疑問がでてきます。

果たして、自分らしく生きることはできているのでしょうか。

確認する方法を調べました。

自己と現状の調和はとれているか


精神医学からみた「自分らしくいられる状態」とは、ハードウェア・ソフトウェア・状況の3つがバランスよく混ざりあっている状態のことを指すようです。

言い換えると、得意なこと、やりたいこと、社会の評価の3つが合っているようすのことをいいます

  • 自分が得意なこと(素質や体質)
  • 自分がやりたいこと(経験や意欲)
  • 社会が求めていること、評価(状況)


たとえば、片づけが得意で整理収納アドバイザーとして活動。
そしてまわりからも評価・頼りにされている、という状況です。

自分の素質や体質、経験、積み重ねが発揮できていて、周囲にも認められているのであれば、自分らしく生きられている状態でしょう。

自分らしく生きるためには、自分を知ることが欠かせないことがわかりました。

でも、自分のことがよくわからないときはどうすればいいのでしょうか。


そんなときにおすすめなのが、どのように暮らしたいのかを考えることです。

なぜなら、毎日の暮らしのくりかえしが「生きること」だからです。

自分で暮らしの軸をつくり、積みかさねることで、自分らしい生き方にもつながるのではないでしょうか。


5つの手順を説明します。

休む


ひと息ついて、すこしでも疲れを取りましょう。
考える作業にはエネルギーが必要です。
また、元気なときのほうが前向きに進められます。

まずは、こころと体の調子をととのえましょう。

考える


いろいろな視点から、自問自答をします。
すると、理想や課題がみつかります。

  • 今よりも良くしたいところは?
  • 不満に感じることは?
  • 不安に思うことは?
  • 笑顔になれる暮らしは?
  • 幸せを感じられる暮らしは?
  • どのように暮らしたいと思ってる?

質問に答えながら頭のなかが整理されていくと、清々しいきもちになります。

探す


自分の暮らしの理想や課題を、それぞれ深掘りしていきます。

理想は、どのようにして叶えるのか。
課題は、どのように解決していくのか。

困ったときには、探します。

Instagramは、暮らしぶりを画像で見ることができるので、思い描くかたちをかんたんに見つけることができます。
ブログや雑誌、本は、知識が深まるので課題の解決にもおすすめです。

生み出せないときは、周りから積極的に取り入れます。

例えば・・・・・・

・今よりも良くしたいところは?
 → 家計の管理
  ⇒ 家計簿をつける、支出を見なおす

・不満に感じることは?
 → ひとりの時間がない
  ⇒ 夫が休みの日に協力してもらえるよう相談する

・不安に思うことは?
 → 貯金が少ない
  ⇒ 家計管理の方法を、専門書を読んで修正する

・どのように暮らしたいと思ってる?
 → こころとお金に余裕がある暮らしがしたい
  ⇒ 質素な暮らしを定着させる

実践する


理想を叶えるため、課題を解決するために計画を立てます。

  • いつするのか
  • なにを/どこをするのか
  • どのように?

決まりましたら、あとはやるだけです。

例えば・・・・・・

・どのように暮らしたいと思ってる?
 → すっきり暮らしたい
  ⇒ 子どものおもちゃを整理する

・いつする?
 子どもといっしょにできる休日

・なにを/どこをするの?
 リビングにあるおもちゃ

・どのように?
 すべて出して、いるものいらないもの、保管するものの3種類に分ける。
 8割収納を目安にして減らしていく。

確認する


振り返ります。

作り上げた暮らしは心地いいか、自分らしいのかをひと息ついて感じ取りましょう。


他人の価値観で決めたことや身の丈をこえていることは、どこかで息苦しさがあるはずです。
また、体調に異変がでているときもやりかたを見なおしたほうがいいでしょう。


5つの過程をくりかえすうちに、少しずつ自分らしい軸のある暮らしが見つかります。

自分らしく生きることと、暮らしをつなげることで、きらきらと輝く瞬間が見つけられそうな気がします。

自分らしさも暮らしも、よく変わります。

やわらかく考え、その時々に出した答えと決断を信じ、ベストを尽くす。

そして、すべてにおいて「ほどよく」くらいがちょうどいいですね。