生活習慣は、健康とつながります。
物価の高騰、人口減少、労働力不足に米騒動。
ここ数年は特に、心身が疲れ切ってしまうできごとが続きますね。
このようなとき、健康には欠かせない生活習慣への気配りが、どうもうまくいかなくなったりします。
でも、どうかご安心を。
日頃のちょっとした工夫で、もやもやとする生活習慣問題も、ずいぶんと解決することができます。
無理は続きませんので、ほんのひと工夫だけ。
ひと息ついて落ち着いたら、さっそくはじめます。
食事はむずかしく考えない

栄養バランス、添加物に糖分や塩分うんぬんかんぬん。
そのことを気にかけられることは大切ですが、いまは、もっとかんたんに考えます。
あれこれと難しいことは横におき、「食べるときは、食べている時間に集中する」こと。
これだけを考えます。
そのために、食べものに感謝したり楽しむための工夫をしたりするのです。
これは、満腹感や満足感に関わります。
お腹と心が満たされると、食欲をコントロールしやすくなります。
さらに、なにを食べるか、どのように食べるのかを考えることも楽しくなります。
食事といっしょに、「食事の時間」も味わうことがたいせつです。
睡眠は質を大切に

わたしたちは、忙しい時代を生きています。
だから、量、就寝・起床時間にはとらわれずに考えます。
目をつけるのは、睡眠の質です。
どうやら、質の良い睡眠は、自律神経のバランスを整えることで手に入るようです。
寝るときには、副交感神経がよくはたらくためのなにかをしてみる、というのはいかがでしょうか。
- 温かい飲み物を飲む
- リラックスする音楽を聴く
- リラックスする香りを嗅ぐ
- 日中のお日様に当たる
- 寝具、パジャマを整える
- 軽い運動やストレッチをする
- 夕食が遅くなるときは軽めにする
- 寝る前のパソコン、スマホは控える
- 日が暮れたらカフェインを控える
- 深呼吸をする
- よく笑う
気軽にできそうなものは、ありましたか?
もしあれば、今晩からさっそくやってみます。
よく眠れる日が増え、すっきりとした目覚めの日も増え、活力あふれる日々がおくれるようになるでしょう。
運動は生活しながらでいい

改まった運動時間は、あえて取らないことにしてみます。
そのかわりに、家事、移動、子育て、介護、肉体労働。
とりあえず生活のなかで体を動かすときに、つぎのふたつを意識します。
● 脚を動かすこと
脚には、大きな筋肉がいくつもあります。
歩く、走る、立つ、しゃがむ、かがむ。
大きな筋肉を動かすと、体が温かくなり、蓄えられていたエネルギーが使われるようになります。
脚を動かすことで、脂肪燃焼効果が高まります。
● 呼吸を深く、長くする
呼吸を意識すると、自然と背筋が伸び、背中の筋肉やお腹の筋肉が使えるようになります。
そして、運動効果を高めます。
呼吸を意識しながら生活をすることで、エネルギー代謝を上げられるということです。
専門的な話を少しだけ。
筋肉には「意識性の原則」があります。
これは、意識を向けたほうが筋肉の働きが活性化されるという意味です。
なにも気にしないよりも、気にかけたほうが筋肉はよくはたらくようになります。
あえて運動のための時間はつくらないかわりに、脚を動かすことと深い呼吸を意識します。
運動効果を高めながら生活をしている、という効率的な考えかたです。
節目には持ちものチェックを

持ち物チェックは、生活チェックになり、人生の指針チェックにもなります。
使う、使わない、買い換える。
祝日や節句、季節の変わり目、人生の岐路には、じぶんの身の回りにあるものを見なおしてみます。
持ちものは、そのとき求めているライフスタイルや生活のなかで強く意識していること、気持ちの状態をよく表しています。
節目をきっかけにして持ちものをチェックすると、きもちの整理もできるというわけです。
これからどのようにするのか( 続ける、断ち切る、方向転換をする )を、「もの」を通して見つめます。
整理をしながら理想の暮らしかたを思いえがき、形からつくることができるのも、持ちものチェックのすばらしさと言えるでしょう。
こつこつと続けることで、すてきな生活習慣が身につきます。
まとめ

無理をせず、ほんのひと工夫からです。
もんもんとしていた生活習慣は、変えられます。