洋服の整理に、お困りでしょうか。
衣類は、癒しになり、鎧になり、装飾になり暮らしを支えています。
できることなら、そのとき必要なものとお気に入りを手元に置きたいものです。
しかし、気がつけば溢れている、片づかない……。
この悩みを解決するためには、悩めるいまこの時、生活のなかでいちばんに優先するべきことはなにかを決め、そのことに合わせて整えるのがおすすめです。
今回の内容では、「子ども」を主軸にしてみました。
なぜなら、人生の大きな転機のひとつだからです。
子どもを授かることで、どのような変化があるのでしょう。
見通しが立つと洋服を整理するときの「ああでもない、こうでもない」と悩む時間が少なく済みます。
なにかの節目に、サッとできるようになるだけで、クローゼットの使い心地もよくなりますよ。

|この記事のまとめ|
・服装は、からだと生活の変化から影響をうける。
・子どもによってからだと生活はどのように変わるのかを知ることで、洋服の整理はしやすくなる。
・服の種類、枚数の目安、見直すタイミングを知り、性格に合わせて整えることで、収納の使い心地がよくなる。
目次
からだと生活の変化
女性が子どもを授かると、体調がおおきく変わります。
おなかの子が成長することで、体型も変わります。
生まれると、人生のほんの何十年かをいっしょに過ごす「ひと」が傍にいます。
それからの生活は、ときに自分のことより相手を優先することもあるでしょう。
うまく折り合いをつけながら楽しむためにできること。
そのひとつが、服の整理です。
それぞれの時期に合った服を知ることで、心置きなく面白がることができます。
時期の分類は、日本スポーツ振興センターのHPを参考にしました。
妊娠期の変化

つわりで体調が悪くなる、締め付けのある服がつらくなることがあります。
痩せる、太るという体型の変化もあります。
おなかが大きくなると、おなか周りにゆとりが必要になります。
また、出産までなにかしらの不調が続くことがあります。
なにを着るのか
おなかの締め付けがないワンピース、ウエストゴムのボトムスがいいです。
血行不良になるようなきつい服、からだが冷える服装は負担になります。
普段使いは避けるのがいいでしょう。
靴は、かかとの高さがないフラットシューズがおすすめです。
転ぶと、おなかの赤ちゃんと母親のからだによくないからです。
出生後の4週間の変化

乳房が張り、大きくなります。
また、子宮収縮の痛みと、会陰の傷の痛みがしばらく続きます。
腰痛、骨盤の違和感、発熱、立ちくらみ、便秘の不調がでることもあります。
ホルモンのバランスがおおきく変わることで、マタニティブルー、イライラ、 怒りやすくなる、不眠症という悩みを抱えることもあるでしょう。
赤ちゃんは、常に寝たきりです。
なにを着るのか
授乳用の下着、締め付けが少なくくつろぎやすい服装がストレスを減らしてくれます。
赤ちゃんのお世話以外は、とにかくからだを休めることが大切な時期です。
肌トラブルが気になるときは、優しい素材のものがいいです。
ガーゼやシルクです。
そして、汚れても洗濯がしやすいデザイン、つまり装飾が少ないものが重宝します。
出生から1年の変化

夜の間の授乳やミルクの時間があり、寝不足なことが多いです。
子どものお世話が、すこしづつ心身の疲労となりでてくる時期です。
子どもは、だんだんと行動範囲が広がります。
そして、目が離せなくなります。
なにを着るのか
まずは、汚れても気にならない服がいいです。
値段の安い服は、買い替えやすいです。
天然素材の丈夫な服は、たくさん洗濯をしてもすぐには悪くならないのがいいところです。
立ったりしゃがんだりと、子どもの対応に追われます。
そのような動きにも問題のないデザインだと、ストレスが減ります。
また外出が増えてきたら、両手があき、たくさん荷物が入るバッグがおすすめです。
小学校入学までの変化

イヤイヤ期、癇癪、夜泣き、トイレトレーニングと、まだまだ手をかける時期です。
疲れを回復する時間はあまりなく、満身創痍になることもあります。
子どもは1歳までよりもさらに活発になり、とにかく体力勝負です。
なにを着るのか
汚れる、汚されることを許せるような服にします。
靴は、子どもと長時間動き回っても疲れないものがいいです。
バッグは、相変わらず両手があき、たくさん荷物が入るものが重宝します。
児童期の変化

子どもに、手がかからなくなりはじめます。
とくに、小学校3~4年生あたりからです。
なにを着るのか
子どもとのお出かけを楽しめるような服装ができるようになります。
中学から青年になるまでの変化

たいていの場合、反抗期がきます。
家での、子どもへの対応に悩むことが増える時期でしょう。
子どもと家で過ごす時間が少なくなります。
なにを着るのか
ここまでくると、子どもの生活に合わせるような服装をすることはほとんどありません。
行事・催し事まとめ

子どもとの生活がはじまり、関わることになる行事と催し事があります。
ときには、セレモニー用の服が必要なこともあるでしょう。
どのようなものがあるのかを、まとめました。
すべてをする必要はありませんし、すべてを経験するわけでもありません。
いつ、どのようなものがあるのかを知ると、服を備えることも手放すこともできます。
これは、そのための目安です。
洋服を整理する
洋服を整理するときに役立つ、基本的な情報をまとめました。
カテゴリー

服装は、いろいろなパーツを組み合わせて作られます。
どのように種類分けされているのでしょう。
これが分かると、整理をするときの服の分類と過不足の確認に役立ちます。
何枚ずつ持つのか

一日中在宅で子どもと過ごす、専業主婦を基準にします。
仕事に着ていく服が必要なく、子どもとの生活を最優先にした場合です。
トップス
各シーズン3枚~5枚。
2~3枚は消耗が早く、ワンシーズンで着つぶすことになります。
衣類乾燥機があると、2枚を交互に着るというひともいます。
ボトムス
各シーズン3~5本。
デニムは、長持ちします。
ワンピースやオールインワンを着ると、トップスとボトムスの枚数は半減します。
アウター
防寒用に、薄手のもの1着、厚手のもの1着があると過ごしやすいです。
薄手のアウターを防水仕様のものにすると、雨具としても使えます。
また、シャツやカーディガンを薄手のアウターとして使う方法もあります。
バッグ
ショルダーバッグ、トートバッグ、リュックは、子どもが小さいうちは大きめの物が活躍。
どれか1つはあると、便利です。
子どもが成長するとともに、好きなバッグを使えるようになります。
フォーマル、冠婚葬祭用のバッグも1つあると安心です。
レンタルするという方法もあります。
スーツ
行事、催し事、冠婚葬祭用に1着あると便利です。
レンタルもありますが、葬祭は突然のことも多く、手元にあると困りません。
着物という方法もあります。
ただ、小さな子どもを一人で連れる場合は、汚れ、抱っこ、準備と後片付けまで考えると負担は大きいです。
ファッション雑貨
子どもと過ごす時間が多いうちは、公園あそびや散歩、自然観察など屋外に出ることもたくさんあります。
日よけの帽子は、1つあると紫外線予防と熱中症対策に役立ちます。
産後は体が冷えやすくなります。
腹巻が1枚あると、素材によっては春夏秋冬使えて、体調管理にいいです。
アンダーウェア
アンダーウェアは消耗品です。
洗濯の頻度がすくなければ、4~5着。
洗濯の頻度が多い、もしくは乾燥機がある場合は、2~3着が目安です。
ルームウェア/パジャマ
ルームウェアとパジャマは、それぞれ2~3着。
ルームウェアは、必要ないこともあります。
パジャマは、あるほうが睡眠の質が上がり、疲労回復にいいです。
ルームウェアとパジャマを兼用するのであれば、睡眠時に寝苦しくないデザインと素材を選ぶようにします。
使わないようにしているもの
子どもが3歳ころまでは、アクセサリーは避けます。
理由は、子どもが引っ張ることによる母親のケガ、子どものケガ、金属アレルギーの予防のためです。
話をして、大切なものだと理解できるようになると、安心してつけられるようになります。
いつ見直すのか

服の見直しは、季節ごとと、人生の節目がおすすめです。
季節が変わるときの衣替えで、つぎはなにを着て過ごすかを考えて見直すようにします。
すると、計画的な買い物ができるようになります。
クローゼット、タンスに洋服が溢れているということも予防できるでしょう。
人生の節目は、就職、転職、結婚、出産、引っ越しがあります。
生活スタイルが変わるときは、服装も変わることが多いです。
見直しの、いいきっかけになるでしょう。
また、状況に合った服を選び、手元に置くことで新しい生活を楽しむことができます。
このときには、一度にすべてを変えるよりも、暮らしながらすこしづつがいいです。
状況はよく変わります。
はじめは、新しい生活に使えるものを1~2着用意し、あとは、そのとき必要なものを買い足したり入れ替えたりしながら整える方法がおすすめです。
性格に合わせた整理方法を

たくさんの収納方法があります。
そのなかから選ぶときは、じぶんの性格にあうものにします。
丁寧、おおざっぱ、細かい、ほどほど、いろいろあります。
性格に合わせて整えると、そのあとも使いやすく、見直しや片づけの負担が減ります。
かける
忙しい、簡単がいい、ということなら、たたむ手間を省くことができる「かける収納」がいいです。
クローゼットが狭いときは、シーズンものだけをかけます。
シーズンオフのものは、専用の入れ物(BOXなど)にまとめておきます。
そうすると、おのずと衣替えのタイミングで衣類の見直しができますので、服があふれるといことを防ぐこともできます。
引き出しにしまう
見た目をスッキリさせたい、管理しやすいように細かくわけたいのであれば、「引き出し収納」も活かします。
引き出しは、ごちゃごちゃとした見た目を隠したり、整えることにむいています。
細かくわけるための仕切りも使いやすいので、なにがどのくらいあるのかを確認しやすいです。
どの収納にもいえる大切なこと
どのような収納方法でも、気をつけたいことがあります。
それは、数を決めるということです。
ハンガーの本数を決める、引き出しの数、中にしまうものの数を決めるなどです。
そうすることで、見直す基準ができます。
溢れてしまう、ぎゅうぎゅうで使いにくくなるということが随分と減ります。
さいごに
そのときの生活で大切にしたいことに合わせると、洋服の整理はしやすくなります。
もしも、さきのことを考えて手が止まるときには、だれかの経験談を参考に。
忙しい毎日のなかで、一度に整理することはたいへんです。
季節、節目、買い物のときをきっかけにして、範囲を決めすこしづつだと無理がありません。
「コツコツがコツ」ですね。