32歳のあの日、食費を節約しすぎて迎えた残念な結末から学んだこと

32歳のあの日、食費を節約しすぎて迎えた残念な結末から学んだこと

2025.10.17

食の大切さは、だれもが知るところです。

気をつけなくてはならないのは、わかっていても、からだがそれなりに動いていれば「大丈夫」と思いがちなことではないでしょうか。

30代ころを境に、あるいは出産を機に、女性は自分のからだの大きな変化を感じるようになります。

それは、無理がきかなくなったということだったり、体質が変わったと思うことだったり、さまざまです。

そのようなときこそ、食事が大切になります。

私は、食費を削り、自分の食事量やバランスが乱れすぎたために、32歳のとき苦い経験を味わいました。

この記事では、食費を節約することばかり考えて失敗した教訓をもとに、「食の大切さ」についてまとめています

タマキ
タマキ

「最近どうも調子がでない……」という不調から抜け出すためのきっかけは、もしかしたら「食」にあるかもしれませんよ。

32歳は、女性にとってどんな歳?

世間でよく耳にする、アラサー(around thirty)に含まれる年齢の32歳は、女性が自分自身の仕事や私生活に深く思いを巡らせる歳といえます

仕事をするなかで目指すことはなにか、私生活をどう充実させていくのか。

周りを見て、焦ったり悩んだりすることも多いのではないでしょうか。

また、数え年での32歳は前厄に当たります。

厄年にはどのような意味があるのかを調べてみると、次のようにも示されています。

厄年とされる年齢は人生における大きな節目になる時期であり、精神的にも肉体的にも疲れやすく、不慮の事故やけが、病気を患うことも少なくありません。

そのため厄年の年齢は、昔の人の知恵から生まれた「普段より人生を慎重に過ごすべき年」ともいえるでしょう。

村松虚空蔵尊「厄年の由来・起源をご紹介! 年齢の理由や勘違いしやすい点もチェック!」

厄年は、「いつもより自分のことを気にかけるように」と教えてくれているようです。

32歳の女性は、人生の大きな節目を迎えつつあるのだと感じます

30代の女性が感じるからだと心の変化

30代の女性は、自分自身のどのような変化と向き合うことになるのでしょうか。

「からだ」と「心」の変化を、まとめてみました。

からだの変化

女性は30代になると、これまでには感じなかったからだの変化に気づくことが増えます

たとえば、肌荒れ、頭痛や肩こり、寝つきが悪くなる、冷え性などです(参考:Yomeisyu「未病の実態 30才からの女性のホンネ」)。

これらは、東洋医学では「未病」といわれ、病気ではないのになんとなく調子が悪いという状態のことをいいます。

原因は、加齢、仕事や人間関係のストレス、忙しさによる運動不足や不規則な生活習慣などが考えられます。

一般社団法人日本リカバリー協会の調査では、30代女性の約9割が疲労を感じながら生活していることもわかっています(参考:一般社団法人日本リカバリー協会「日本の疲労状況2025」)。

仕事の環境や立場の変化に加え、責任の重さも20代とは変わります。

私生活では結婚や出産が真剣な悩みとなり、またある人は、私生活が立ち行かないほど仕事に追われていることも考えられるでしょう。

まさに、疲れのピークを迎えている年代です

「未病」や「疲労の山場」以外にも、子宮筋腫や乳がんなど、女性特有の病気の影が見え隠れすることも。

からだの不調が続くときには、早めに病院を受診することを忘れてはいけません。

タマキ
タマキ

生活習慣を整えるのも、30代のからだの変化を良い方へと向かわせることに効果的です。

心の変化

心とからだは、お互いに強く影響を受けています。

そのため、30代の女性は、先ほど述べた「からだの変化」と繋がるようにして心の不調を感じやすいでしょう

ところが、生活の忙しさから不調に気がつかない、もしくは気にかける暇もなく毎日を駆け抜けているということが多いのではないでしょうか。

女性は、男性の約2倍うつ病にかかりやすいという厚生労働省のデータもあります。

人生の転機と、疲労のピークを迎えている30代は、少しのきっかけで心への負担が大きくなってしまうことが考えられます。

意識して、疲労回復のために時間を作ることが大切です

タマキ
タマキ

なにかに没頭できる時間や日常から離れるひとときを作るなど、慌ただしいなかにも手軽にできる自分だけのリフレッシュ方法を見つけておく必要がありそうです。

30代こそ食事が大切

影響し合う心身の変化に応じるためには、食事がカギを握っていると感じます

もちろん、睡眠や運動も健康のためには欠かせません。

睡眠不足は心身の調子を乱しますし、運動不足も然りです。

ここで食事に重きを置くのは、睡眠や運動に比べて、食事は「ただ食べただけ」ではためにならないからです。

30代になり筋肉量が落ちはじめ、代謝は下がり、からだの衰えを感じながらも暮らしは忙しさを増していき、いつもどこか疲れている。

そのような中、食事をないがしろにしていると、どうなってしまうのかは簡単に想像ができます。

疲れは取れず、眠りは浅くなり、からだを動かす元気がなくなって気分までもずしりと重くなっていく——。

バランスの良い食事でからだを回復させ、睡眠や運動の効果を得やすい状態を作り、心の調子も整えていけることが理想です

「こだわりのある、高くて良いものを」というわけではありません。

大切なのは、バランスと適量です

30代こそ忙しすぎて自分のことは後回しの現実

「30代こそ食事が大事」とはわかっていても、30代こそ忙しくて自分のことが後回しになってしまうという現実があります。

私も同じです。

そのようなときにも、無理なく食事の栄養バランスを取ることができるほんの少しの工夫があります

細々と続けている方法です。

「なんだ、こんなことでいいのか」とか、「すでにやっていることじゃない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そのくらい、ごく普通の、ちょっとしたことです。

こんな解決策はどうだろう

「ついで料理」と、「そのままでもOK一品」です

たんぱく質、ミネラル、ビタミンといった、身体を作ったり回復させたりするために必要な栄養素を、あまり難しく考えずに摂るためには、それらを満たす食材や食品が冷蔵庫内にあるような習慣を作ったら良いと考えています。

小難しい知識を覚えるのは大変ですし、日常のなかであれこれ考える余裕がないこともあります。

そこで、買い出しリストに「ついで料理」と「そのままでもOK一品」を加えておきます

いつもではなくても、定期的に、あるいは買い出しのときに気にかけて補充するようにします。

すると、毎日完ぺきにとはいかなくても、1週間くらいでは栄養バランスが整えられるようになりますよ

ついで料理

そのままでもOK一品

節約に勤しむも……

私にとっても、30代はまさに激動。

夫の転職に伴う遠方への転居と、コロナ渦での2人目の出産が重なるというはじまりでした。

多くの30代女性と同じように、忙しく疲れのとれない日々を過ごしていた32歳のある日、突然背中に痛みが走り、急激に体調が悪化して入院することになってしまったのです。

病院での検査結果は、原因不明の「未病」。

ビタミン剤入りの点滴と対処療法で回復したことを考えると、「過労」だったと言えるでしょう。

このときは、ちょうど食費の節約に力を入れていました。

子どもや夫の分を優先し、自分は一品抜いたり、手一杯のときには残り物を食べて「よし」としたり

食事量も、自分の分を率先して減らしていました。

こんなことをしていたから、5日間も入院する羽目になったのです

残念ながら、この入院までに節約をして蓄えた何万円ものお金は、入院費用にすべて消えてしまいました——。

これほどの苦い経験をすると、「食事はないがしろにしないこと」「食費は節約しすぎないこと」と本人が肝に銘じるのは当然といえますが、記事を読んでくださった方にも、同じ経験をしていただきたくないと強く思うのです。

そのようなわけで、もう一度言います。

食費の節約は、ほどほどがいちばんですよ

食事は大切にすべし

忙しくても、お腹は減ります。

簡単にでも食べておこうと口にしたものが体によくなかったり、エネルギーとして足りていなかったり、栄養バランスの乱れた状態が続いたりすると、からだにも心にも良くありません。

ただでさえ忙しい今、さらにがんばるのではなく「ついでに」くらいの感覚で、自分の心身の健康を守ることができたらいいなと思うのです

最近お粗末にしていたなと思うときには、なにかしらひと工夫を。

女性の元気は、家庭にも社会にも欠かすことができないのですから。

まとめ
  • 32歳は、仕事や私生活を深く顧みる年齢
  • 30代女性は、心身の大きな変化を感じている
  • 食事は、心身の健康のためにとても大切
  • 食事がないがしろになるほどの節約は、おすすめできない

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