「いざ、節約しよう」と思っても、なかなか腰が上がらないことがあります。
また、はじめたはいいのですが、しばらくして行き詰まってしまうことも。
そのような状況を抜け出すときに助けられた本が、『お金の大学』です。
そこには、節約に役立つ基礎知識がたくさんありました。
もっと早くにこの情報を知っていたら、苦労は半分で済んだに違いありません。
節約生活は、基本をおさえるとはじめやすくなります。
また、うまく効き目を引き出せるようにもなるでしょう。
そこで、とくに大切な基本を4つまとめました。

|この記事のまとめ|
・『お金の大学』は、経済的自由を目指すための本。
・節約生活をうまくいくようにするために、まず4つの基本をおさえておこう。
『お金の大学』とは

『お金の大学』は、経済的自由を目指すための知識と知恵がまとめられた本です。
大きく2つのことが書かれています。
「生活費を下げる方法」と「資産所得を増やす方法」です。
資産所得は、金融所得と不動産所得のことをいいます。
資産所得を増やし、労働による収入がなくても生活できるようにすること、つまり、働くのか働かないのかを選べるような人生にすることを目指すというものです。
この記事では、そのなかの「生活費を下げる」部分に注目して、4つの基本をまとめています。
読んで学んだ節約生活の4つの基本

本を読み終えて得た学びが、4つあります。
きっと、よく知っていることも、はじめて知ることもあるでしょう。
基本とはいえ、「そういう見方もできるな」と納得できることから、「そうなのか」と目から鱗が落ちることまで網羅されています。
1. 節約とは
節約するということは、生活にかかるお金(支出)を減らすということです。
この、支出を減らす力は、「貯める力」でもあります。
支出を減らす力を使うことで、「貯める力」が高まっていく。
ゲーム感覚で楽しめる発想が、節約生活のモチベーションを上げることに役立ちます。
2. まずは、やはり固定費から
やはり、節約生活でいちばん最初に見直すのは固定費です。
6つあります。
- 通信
- サブスク
- 保険
- 家賃
- 車
- 税金
これらに手を加えることで、効率よく貯金を増やすことができます。
そうはいっても、固定費の節約を面倒に感じることもあるでしょう。
2つの理由が、考えられます。
- やり方を調べるのが面倒
- 調べたはいいが、今度は、なにを選べばいいのか考えるのが面倒
『お金の大学』には、格安SIMへの乗り換え方法、必要な民間保険の上限目安など、「やり方」も「どれを選べばいいのかという基準」も詳しく書かれています。
はじめてでも、スランプでも、どうしたら節約生活がうまくいくのかと悩むときの助けになるでしょう。
3. 家計簿をつけ「特別費」を攻略する
家計管理の最大の敵は、「特別費(不定期の変動費)」なのです。
7つあります。
- 家具、家電
- 病気やケガの治療費
- 車購入、諸経費
- 卒業、入学費用
- 冠婚葬祭
- 引っ越し
- 旅行
ここで、なぜ家計簿をつけるのかが明らかになります。
それは、この最大の敵「特別費(不定期の変動費)」に、どう対処するのかという策を講じるためなのです。
「特別費(不定期の変動費)」は、1回の支出がとても大きく、家計を圧迫します。
また、簡単にできる対処法は、どこかの支出をおさえて、余った金額を予算として積み立てておくということでしょう。
そこで、家計簿が活躍します。
まずは、家計支出全体の大まかな流れを確認できること。
そして、予算内でのやりくりはできているのか、どの部分を見直すことで家計管理がよりよくなるのかを考えるための重要な情報になります。
家計管理のプロは、この「特別費(不定期の変動費)」の予算づくりがうまいのだといいます。
4.「まずは固定費から」の真意
最大の敵のほかにも、気にかけることは3つあります。
それは、「毎月の固定費」「不定期の固定費」「毎月の変動費」です。
このなかで、自分のがんばり次第によっては、簡単に対処できるのが「毎月の固定費」です。
まずは固定費からケリをつけるのには、ほかにも理由があります。
固定費を節約できると、余剰金が増えることはわかりますね。
さらに、固定費は一度見直しに決着をつけると、放っておいても節約状態がそのまま続くという強みがあります。
すると、そのぶん、ほかの支出の対策に力を注ぎやすくなるということです。
つまり、まず固定費に取りくむのは、定期的な大きい出費の心配事を頭から消し、食費や日用品、特別費のための節約に余力を回すためなのです。
このことを知ると、固定費の見直しが、いかに優先されるべきことなのか、またどのように効き目を発揮するのかがわかります。
さいごに

なんとなく節約をはじめると、あまりの情報の多さに、なにをどうしたらいいのかとわからなくなることがあります。
こうなると、自然と手が遠のいてしまうように思います。
しかし、基本の知識があると、自分で情報を選ぶことができるようになります。
それだけでも、節約生活をはじめやすくなるでしょう。
節約生活は、たいせつな基本の知識があれば、思いのほかうまくいきますよ。