専業主婦になり、衝撃の事実を知ることに。
それは、あまりにも当たり前のことでした。
仕事にすべてを捧げていた20代は、お金のことを気にかけるような生活ではありませんでした。
出産で仕事から離れ、さらに夫の転職で大都会の大阪から九州の片田舎へ引っ越した、当時30歳。
暮らしとお金について、いよいよ真剣に考えるようになります。
それは、いままでの金銭感覚では生活が苦しくなることに気がついたからです。
生きているかぎり必要な、衣食住、お金。
無頓着な時期も、散財していた時期も、胃が痛くなるような節約の日々も経験したからこそ、心の底から納得できたこと。
きっとだれもが知る、暮らしにまつわるあたりまえのことを3つ見つけました。
お金はあっという間になくなる

お金は、使うと手元からなくなります。
考えなしに使っていると、思いのほか簡単に、ものすごい金額が消えていきます。
そして、このことを軽く考えていた、いつかの自分を叱りたくなります。
- なにげなく立ち寄ったコンビニで買った、飲みものやお菓子
- 100均で買った便利グッズ
- 一目惚れでお買い上げの雑貨や衣類
- 買いすぎて腐らせてしまった食材
- 控除を知らず、払っている税金
支払った金額分の価値があるのかもわからないまま、どんどん消えてしまいます。
お金を使うときは、目的や意思をよく理解することが大切です。
「なんのために使うのか」
「だれのために使うのか」
「必要なものなのか、欲しいものなのか」
すると、お金を使ったあとの満足感もつづきますし、お金がなくなったときの喪失感や罪悪感も、ずいぶんと軽くなります。
暮らしを整えるとこころも整う

暮らし(衣食住、お金)を見なおし、「身の丈」におさめていくと、いい変化がみられました。
生活の不安やだれかへの不満、じぶんに対する暗い気持ちが減ったことです。
無理のない「ちょうどよさ」があるようです。
これが、こころを整えるときの考えかたにも役立ちました。
料理は、細く長くがいい

ひとは、食べて生きています。
また、からだは食べたものでつくられていきます。
だから、食事は欠かせません。
お財布とからだにやさしい食生活は、やはり自炊でしょう。
むりをして手につかなくなるよりも、すこし手をぬくこともしながら、負担を軽くしたほうが毎日つづきます。
「細く長く」です。
簡素でからだにやさしいと感じるものを、腹八分目に。
ご褒美や贅沢も、ときどきありながら。
えがおと健康を、バロメーターに。
「料理をしている時間が無心になれて癒し」というセリフに、憧れます。
まとめ

「生きていれば消耗する」という、あたりまえを受け入れることからのはじまりでした。
まだまだ学ぶことはあるのでしょうが、それにしても、かつてがあまりにも無知で悔やまれます。
身の丈で暮らし、暮らしをときどき見なおし、淡々と自炊する。
これらは、生活の基盤です。
このようなことは、できるだけ早いうちに知っておきたいものです。